平成30年7月26日 経済水道委員会

【案件】
・所管事務調査
・国際会議場の整備に関する調査結果について(観光文化交流局)

「中川貴元の発言」
きょうのこの委員会というのは、この民間会社が調査されたこの報告書を私どもにお示しをいただいているんだと思いますけれども、まず確認ですけど、この報告書を受けて当局はどう結論づけたのか。すなわち駐車場の増設、展示機能、延べ床面積1万3000平米でホテル、この3点を3点セットでやっていきたいと、こういう方針を固めたと、あるいはこういうふうにやっていきたいと、こういうこともあわせ報告を我々はいただいているんですか。

「近藤部長の発言」
調査結果は、先ほど委員がおっしゃいましたように、3点セットが必要だという調査結果でございます。具体的に私どもとしては、これを進めていくに当たっては、当然、予算編成過程で意思決定が必要であろうと思っておりますけれども、この調査結果の方向で進めてまいりたいということを今考えているところでございます。

「中川貴元の発言」
でもよく読むと、この調査結果はいろいろな選択肢を示しているのであって、必ずしもこの調査報告書はどれが一番いいと、こうすべきだと、あるいはこうしたいんだということは、それはここにも記されているように、名古屋市の意思決定だというふうにここにも記載されておるけども、したがって、やっぱり名古屋市のまず意思を明確にしていただかないと、議論のしようがないと思うんだけど、この3点セットでやりたいんだと、こういう意思を当局は持っておると、こういうことでいいんですか。

「渡邊局長の発言」
今、部長が申し上げましたように、この調査結果を受けまして、私どもとしてはやはり3点セットで整備していきたいという思いがございます。
しかしながら、財政との話もございますので、予算の検討の中でそれを実現していきたいというふうに思っておるところでございます。

「中川貴元の発言」
この3点セットでやった場合が、このきょうの資料の9ページの281.8億円になると、こういうことでいいですか。

「近藤部長の発言」
ここにホテルは入っておりませんけれども、会議場の大規模改修とそれから展示スペースをつくるということになりますと、総事業費、概算事業費は280億円、別途ホテルについては民間の事業者が私どもの土地なりで投資をされるというスキームになろうかと思います。

「中川貴元の発言」
その281億円が、こっちのほうの報告書で少しお話しさせていただきますけど、25ページで大規模改修、これが195億円、展示機能の増設が65億円、駐車場の増設が22億円、ざっとこうあるわけだ。27ページの一番下に運営収入がざっとありますが、あとで少しあわせて聞いたほうがいいのかわかりませんが、事業手法によっても変わるのかもわかりませんが、結局のところ何年でペイできるんですか。およそここにこれを読むと、27ページの中段やや下に、既存施設の運営収入が年に大体10億380万円ぐらいということ、これは今の話なんだね。図表の5-19になるとこのようになると。単純に10年たつと、運営収入は足せばいいんでしょうけど、幾らになるんですか。
何年でペイできるのか、まずそこまで。

「鹿島委員長の発言」
どなたか。

「近藤部長の発言」
今のところ約30年ぐらいでの収支を見込んでおります。

「中川貴元の発言」
今のところ30年で見込んでおる。もうちょっと具体的に説明できぬのか。要するに、運営収入がそうすると、聞いておるか。(「はい」と呼ぶ者あり)運営収入は30年でどれだけになって、費用は、ざっくりでいいけれども、何と何と何、それがランニングコストなのか、あるいはこの事業者に払うお金も含めなのか、そういったことを含めて、10年目以降は、ずっと10年目から30年までが13億9000万円余の収入で推移をするんだ。ここには、ちらっと書いてあるけど、ランニングコスト等、運営事業者にも払うお金も含め、何も書いていないんだけど、これはどういうふうになるんだろう。そういうことがあって、先ほど局長が答弁されたように、3点セットでいくんだという意思を当局、名古屋市は決めたと、こういう理解なので、そこを教えてちょうだい。

「渡邉主幹の発言」
運営の収入につきましては、1年目から10年目がここに掲げさせていただいた金額で、それ以降につきましては、この13億9000万円といった金額が掲載される金額です。それをざっと30年という形で考えますと、10年目以降については13億円という金額でございますが、少し10年目までは若干少ない金額があろうかと思いますけども、約13億円掛けることの30年で390億円弱ぐらいにはなってくるではないかと考えておるところでございます。

「鹿島委員長の発言」
支出のほうは。

「中川貴元の発言」
いやいや、ちょっと待ってください。僕は30年間、これ今30年と言われたけど、そうしたら約じゃなくて、皆さんはきちんと数字の計算をした上で、我々に3点セットでやりたいがどうだろうと、きょうはこういう委員会だと思うんだけど、そんなアバウトではいかぬと思う。じゃ、10年間でこれ足せばいいだけだけど、10年間で幾らで、あと20年足して30年で幾ら、そうすると損益分岐点になるのが何年目、30年たつと累計で黒になるのか、それともとんとんなのか。

「渡邉主幹の発言」
今、金額、設備投資に関しましては委員おっしゃられた金額、いわゆる改修には195億円、新設の機能については65億円、駐車場は22億円といった金額でございます。あと、この調査の中では長期修繕費、いわゆる長期的にかかる修繕費といった金額と、あと……

「中川貴元の発言」
お話し中に悪いけど、質問の趣旨わかっていただいておると思うけど、そういうことじゃないよね今。前の人たちはうんうんと言って僕に同意してくれておる。

「近藤部長の発言」
大変失礼いたしました。
ここの表にございますように、27ページにございますように、既存施設と新設施設の収入が年間で約10億円、図表の5-17にございますように、年間で約10億6000万円ほどを試算しております。既存施設、これにつきましては毎年この金額がかかってくるというふうに考えておりますので、これをもって施設の維持・管理・運営に充ててまいりたいと。施設の投資経費につきましては、こちらに書いてございます資料にございますように、280億円トータルでかかりますので、これでいきますと約28年というようなところが分岐になろうかというふうに存じます。

「中川貴元の発言」
維持・管理・運営費のこの10億6000万円余掛ける30年をすればいいのか。じゃ、まずそれが大体幾らですか。後ろの人、計算してもいいけど、5-17掛ける30年はどんだけなのか。

「渡邉主幹の発言」
約320億円ぐらいになります。

「中川貴元の発言」
もう一回聞き直しますけど、図表5-19のこの27ページ一番下、これの10年間で、まずじゃ収入幾らなのか。次は、30年たつと幾らになるのか。二つ。

「渡邊局長の発言」
一応10年目までで125億円、それで20年から30年目ということで、この13億円掛ける20年間ということで265億円といたしまして、足すと385億円という数字になります。

「中川貴元の発言」
そうすると、収入が385億円に対して細かいことは抜いて維持・管理・運営費は320億円ということは、30年間やってプラスが65億円だわね。そういうことだね。そうすると65億円なので、これをいろいろつくると281億円なんでしょう。そうすると220億円は赤だよと、こういうことか。30年たって本市は220億円の赤にするよと、こういうことか。

「鹿島委員長の発言」
よろしいですか。

「渡邉主幹の発言」
大変失礼いたしました。
ランニングコストについては、いわゆる運営の事業費に関しましては単年度自体では黒字になっていくと考えております。
ただ、イニシャルコストにつきましては、当初の経費という形にかかりますので、金額的なものは30年たつと黒字になる部分がどれだけ出てくるかというのはございますけれども、設備投資としては基本的には金額がかかってくるというふうな形になります。
ただ、後ろのほうでも少し掲げさせていただいているのが、工事費及び今後展示施設を増設する上での経済効果等を踏まえていくと、何とか賄い切れるんではないかなと考えているところでございます。

「中川貴元の発言」
もう一遍聞きますけど、収入が385億円、維持・管理・運営費が320億円、つくるのが281億円、ここに書いてある経済効果は216億円、こういう数字でいいんでしょう。そうすると、俺は悪いとは言っておらぬ。その30年たったときに、赤なんですねという(「216」と呼ぶ者あり)経済効果が216億円と試算しておるからトータルをすると、そうすると幾ら大体赤ですかと、こういう質問。それを足し算するだけのことではないのか。

「鹿島委員長の発言」
どなたか。

「渡邉主幹の発言」
ランニングコストとイニシャルコストと今計算しましたところ、イニシャルコストとしては約220億円ぐらいが設備投資としては赤になっていく形ではありますけれども、経済効果からすると216億円の経済効果があるというふうに考えておりまして、おおむね金額的には合ってくる金額かなとは思っているところでございます。

「中川貴元の発言」
そんなアバウトというか、要するに計算式を言ってください。今、僕は自分の計算じゃなくて、皆さんからいただいた数字だけで言っておるんだ。何度も言うけど、385億円引く320億円引く281億円足す216億円はじゃないのか。

「近藤部長の発言」
大変申しわけございません。
収入と支出のほう、それから経済効果も含めて差し引きいたしますと、およそ約100億円の赤になるというところでございます。

「渡邊局長の発言」
済みません。経済効果を丸々プラスだと考えますと収支とんとんと、ゼロというふうになります。この計算式であると385億円から320億円引くと65億円、281億円かけて整備しますので、マイナスの215億円、経済波及効果が216億円があるということで言いますと、収支相償というか、とんとんになるという、この数字で言うとそういったことになります。

「中川貴元の発言」
要するに、それでもなおそれを上回るだけの価値があると。その価値というのは例えば国内外からの評価であるとか、知名度であるとか、目に見えないものなども含め、それなりの価値がある。したがって三つでやっていきたいと、こういうことだね。
この事業スキームも31ページ、あるいは39ページ、41ページにありますけど、これは結局のところ選択肢はたくさん示されていますが、本市はどれを選択していきたいんですか。

「近藤部長の発言」
資料7ページに評価結果まとめさせていただいておりますけれども、一番VFMが出て評価が高いのがPFI方式というところになっておりますので、本市といたしましては、PFI方式を念頭に置いて進めてまいりたいと考えております。

「中川貴元の発言」
もう少しいろいろもまれて、また議論をいたしましょう。
きょうは、その三つ、3点セットでやりたいということをよく理解、まあまあ理解しましたので、終わります。

「鹿島委員長の発言」
他に、よろしいですか。--他にないようであります。
以上で本件を終了いたします。
本日の予定は以上であります。
これにて、本日の委員会を散会いたします。お疲れさまでした。

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