【案件】
・所管事務調査
・上下水道局の広報について(上下水道局)
・特別史跡名古屋城跡バリアフリー基本方針(案)について(観光文化交流局)
「中川貴元の発言」
じゃあ、ちょっと質問させていただきます。
この弁護士の方からの見解1、見解2と、先日、知事が懸念を示されていた障害者の方の基本的人権にかかわる重大な事案と認識せざるを得ない、行政が障害者差別をすることがあってはならないというような文言、あるいは職員の方に対する発言の撤回。これらの知事の心配の向きと、それからこのお二人の弁護士の見解1、2とあわせ考えたときに、弁護士の先生方からは基本的には知事の心配はそこまでではないというような解釈でいいのか。どのように解釈をすればいいですか。
「渡邊局長の発言」
先ほど、訴訟がされるリスクについて答弁させていただきましたが、私どもといたしましては、知事の記者会見のお話がありますけれども、現時点におきまして合理的配慮をしていくと、新技術、研究開発で対応するという方針を示しておりますので、今の段階におきましてそういった心配はないというふうに思っているところでございます。
「中川貴元の発言」
少し提案をさせていただきたいと思いますが、合理的配慮をしていく上で、やっぱり障害を持っていらっしゃる方も一体どういう御要望があるのか、あるいはどういう不安な要素があるのか、そういったことを役所が決めたことに対して報告をすることだけではなく、そのプロセスにおいても参画をしていただくということは、とても重要なことだと思います。
そこで、先日の資料でいただいた、8ページからの「5 技術開発者等からのバリアフリーに関する主な意見」ありますね。ここには大学の先生やいろいろな企業さんも入っていらっしゃる。それから、もちろん今回建築を施工される、請け負う皆さん、そして役所の皆さん、そしてそこに、やっぱり障害を持っていらっしゃる方たちの皆さん、こういったところで、僕はバリアフリー対応協議会というものを設置して、そしてプロセスの段階からそこに入っていただき、そしてその実現に向けて努力をしていただく、そういうことが必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。
「渡邊局長の発言」
バリアフリー協議会という設置についての御提案かというふうに承りました。
確かに、真実性の高い復元を目指すこととバリアフリーについて、相反するものを結論を出していくというのに当たりましては、先ほど委員御指摘のとおり、研究開発される方、あとは今天守閣をつくっている施工業者の方、そして障害者の方の御意見が一つにまとまらないと、これには対応できないというふうに思っております。
そういった中で、これは障害者の方への説明不足という部分もあって、今この段階、こういう状況になっておりますけれども、そういった協力をお願いしながら、そういった協議会がかなうのであれば、そういったところに御参画いただきまして、今後の研究開発にも御協力、御理解をお願いしていきたいというふうに考えます。
「中川貴元の発言」
この今年度の予算で今1000万円を使って調査をしていくということも、先ほど答弁されておりますけども、それも外注に出すのも、それはそれかもしれませんけれども、しかし、提案募集の方法、これもやっぱり開発業者の皆さん、あるいはそういった障害をお持ちの方の団体の皆さん、そういったところも踏まえて、募集の方法だとか、あるいは本当にそれは募集をする必要があるのかないのかとか、そういったこともあわせて、協議会の場で御検討をいただいたらどうかなと思いますが、どうですか。
「渡邊局長の発言」
先ほど、1000万円の使い道の中で、課題整理ということは答弁させていただきました。しかしながら、今後の研究開発、提案公募につきまして、まだまだ決まっていないところがございますので、委員御提案のとおり、こういった協議会でのお知恵、協議等を拝借しながら進めていく、そういった形が私としてもいいのではないかというふうに思います。
「中川貴元の発言」
先ほど、西川委員の質問に対する答弁の中で、いわゆる提案募集の時期については、まだ明言することができないと、こういう答弁もあったかと思います。きょう、この段階では仕方がないのかなとは思いつつも、しかしながら、やっぱり一日も早くやるべきだと思うんですね。
したがって、僕が先ほど提案させていただいた協議会の設置については6月中、遅くても7月、それをやらないと次のステップにはなかなか進めない。その協議会というのは単に1回やって、アリバイづくりでやるわけではなく、今後継続的にその協議会をやり、そうした団体の方も含めて継続的にやっていただくことだと思う。それは、一日も早く設置をしていただきたいと思いますが、この6月中、遅くとも7月中には、第1回目をやっていただきたいと思いますが、いかがですか。
「渡邊局長の発言」
確かに、この協議会の協議は継続的にやるべきものであろうというふうに思います。そして、技術開発者等も交えてやるということであれば、現実的にはそういったことになろうかというふうに思います。
立ち上げの時期のお話ですけども、私どもといたしましても、一日も早くこれについて手をつけていかなければならないという考え方から、6月、遅くても7月、この辺のところは市長にも御相談しながらやっていきたいというふうに思います。多分、市長に御相談すれば、私がトップでやるというふうにおっしゃられると思いますので、早い時期に御提案の話を市長に上げ、実行に移してまいりたいというふうに思います。
「中川貴元の発言」
やっぱり、市長を先頭にしていただいてやっていただくのがいいのかなと思います。やっぱり、市長は史実に忠実でありたいと、こういう思いもあるわけですね。私どもも議会で議決をしている。そこに障害者の方たちのやっぱり思い、それから合理的配慮、こういったことも決意だけではなく、確実に実現をしていただかなきゃいけない。そういった点も踏まえて、実現に向けて早期に協議会の設置をやっていただきたいというふうに思います。
以上です。