平成30年3月8日 経済水道委員会

【案件】
・付議議案審査
(質疑〔市民経済局、観光文化交流局〕)
・平成30年第1号議案 平成30年度名古屋市一般会計予算
・同第6号議案 平成30年度名古屋市市場及びと畜場特別会計予算
・同第7号議案 平成30年度名古屋市名古屋城天守閣特別会計予算
・同第41号議案 名古屋市犯罪被害者等支援条例の制定について
・同第42号議案 名古屋市コミュニティセンター条例の一部改正について
・同第43号議案 指定管理者の指定について
・同第54号議案 名古屋市客引き行為等の禁止等に関する条例の制定について

「中川貴元の発言」
まず確認ですけど、天守閣に上っていくのに、勾配は何度ぐらいで幅はどれぐらいのものになりますか。

「中野主幹」
木造で復元する天守の階段の勾配でございますが、最大で55.77度でございます。
それから、幅員でございますが、一番狭いところで1.0メートル、広いところで1.7メートル程度、それからあと、階段の踏み面、一番最小の幅が20センチ、それから蹴上げの一番最大が29.4センチでございます。最終的に、階段の段数が地層から5層まで、126段ございます。
以上でございます。

「中川貴元の発言」
それは、多分健常者の方でもまずまず大変なことかなと思われますが、どう感じられていますか。

「西野所長」
大変急な階段で、しかも名古屋城大きいですので、かなり大変なことだというふうに考えております。

「中川貴元の発言」
行政の皆さんも、それから我々も健常者の方も、それからあるいはハンディキャップをお持ちの方もすべからくみんなやっぱり見ていただきたいなと思うのは、これは当たり前のことだというふうに思います。ですから、なるべく多くの方、ハンディキャップのない方もある方も全ての皆さんがこれをくまなく見てもらえるようなそんな名古屋城であってほしいなと思うのはこれは当然だと思います。
がしかし、史実に忠実となると、残念ながらそうではない側面も出てくるんであろうと、そこの境目のところで、どうしたらいいんだろうかというのが今の現状ではないかと思います。その点についての認識はいかがでしょうか。

「西野所長の発言」
委員御指摘のとおりだと思います。

「中川貴元の発言」
そうしたときに、今の議論を聞いていると、あしたやあさってに新しい技術が急に降って湧いてくるというのは、これは現実として現実味がないなというように思います。
多分、多分ですが、市長も皆さんも史実に忠実であるという側面からはエレベーターというのは若干考える面もあるなというふうに思っていらっしゃるんだと思います。
ただ、僕は、そこでこの問題は、この1年あるいは5月までで決着をつけてしまう問題なのかなというようにも思います。それは、単にエレベーターをつけるかつけないかという一つの側面においては5月までに決着をつけざるを得ない。これはやむを得ないんだと思います。
しかしながら、行政もあるいは我々も、一人でも多くの方に見てもらえるような努力をこの短期間だけではなく、ずっと継続して努力をしていくんだという観点に立てば、エレベーターはもしかしたら諦めるのかもしれないけれども、新しい技術に期待をし、あるいは新しい技術へのチャレンジをしていく、そういう姿勢を当局も我々もオール名古屋市で持ち続けていく、そしてそれが、例えば来年度だけではなく、再来年度もその後も、予算に反映をする中で、新しい技術を追求していく、一人でも多くの方がそういったところへ見ることができる可能性を追求し続けるという側面は我々は持ち続けてもいいのではないのかなと、こんなふうに思いますが、いかがでしょうか。

「渡邊局長の発言」
委員御指摘のとおりだというふうに思います。
新技術というのを一例申し上げますと、今空港とかで重いもの、荷物を持つ、そういった補助器具をつけて介助に使っていると、そんなようなこともございます。先ほど、エレベーターあるなしではなく、将来にわたっていろんな方をサポートをするような、そんなようなことを研究しなければいけないということで、これ長いことかかるかもしれません。
研究開発のほうも続けている企業さんもいますので、そこらの協力も得ながら長い目で研究していくというそういった姿勢は委員御指摘のとおり必要だというふうに思います。
今回の1000万円の予算につきましても、その辺のところも含めまして基礎的な調査を行い、その後、本格的なものをどういった形で予算化していくのかというのは、また次年度以降の話になろうかというふうに思っております。
また、先ほどの技術的な機械的なもの以外に、関西福祉大学が昨年社会実験でやっていましたが、人力によって姫路城を上げたという、そういった事例もございます。そういったものの我々も今研究対象として、エレベーターがあった場合、なかった場合、あってもてっぺんまでは行けませんので、今も名古屋城はてっぺんまで行っておりませんので、当然、エレベーターボックスが上に突き出ちゃいますので、そういったことはできない構造上、幾ら頑張ってもてっぺんまでは行けないというようなこともございますので、そういったときにはやはり人力によるサポートというのも一つの我々のできる可能性ではないかということで研究しようというふうに思っております。

「中川貴元の発言」
繰り返しになりますが、タイムリミットはある面決まっているところもあります。ただそれは、いわゆるエレベーターを設置するかしないかという点であって、僕は繰り返しになりますが、1人でも多くの方が、誰もが、それこそバリアフリーでそこに到達できるような、そういうその研究は絶えることなく、多少時間がかかっても研究模索をしていっていただきたいなというふうに思います。とりあえず以上です。

ーーー平成30年第7号議案 平成30年度名古屋市名古屋城天守閣特別会計予算ーーー
「中川貴元の発言」
じゃあ、名古屋城、これ主な施策等一覧の31ページの天守閣の閉館後の魅力向上事業ですが、1億8000万円、これは(1)から(4)まであります。すなわち、開園の延長、民間事業者と連携したイベント、隅櫓の公開、堀の活用に係る調査、これは簡単でも結構ですので、御説明をいただきつつ、1億8000万円のこの内訳を四つに分けて御説明をいただきたいと思います。

「加藤課長の発言」
ただいま天守閣閉館後の魅力向上事業について御質問をいただきました。この事業は(「端的でいいよ」と呼ぶ者あり)はい。大きく分けまして開園の延長、それからこれが1120万円の金額、それから、隅櫓の公開ということで西南隅櫓を常時公開していくことと、あと残った二つの隅櫓の拡大の公開ということで4400万円、それから民間事業者と連携した多彩なイベントをやっていくということで1億2400万円、それから堀の活用に係る調査といたしまして100万円を予算案として計上いたしました。

「中川貴元の発言」
ちょっと順番狂っているんで何を言っているのかよくわからないんで、1番開園延長1120万円、2番民間事業者と連携したイベント何、3番、とこうわかりやすく普通に言ってもらえば結構ですけど。それぞれ若干ずつ説明加えてくれってお願いしておいたんだけど。

「加藤課長の発言」
大変失礼をいたしました。
1番の開園延長につきましては、4月から8月までの日照時間が長くなってお客様の観光がしやすいシーズンということで、1時間の名古屋城の延長を行うことを考えております。そのほか、桜の時期ですとか、ゴールデンウィークですとか、夏祭りについては従来どおりの延長をやっていくというものでございます。金額については1120万円を予定をしております。
それから、2番目といたしまして、民間事業者と連携したイベントにつきましては、年間を通じた城内でのイベントを実施するとか、秋から冬にかけての新たな魅力のイベントとしましてイルミネーション事業を展開していく。それから、冬季、冬の時期は閑散期というふうになりますので、冬季に屋内の特別の施設をつくりまして屋内でイベントをやっていくための事業ということを合わせまして1億2400万円というのを考えております。
それから、3番目といたしまして、隅櫓の公開としまして、西南隅櫓の通年での公開ということと、東南隅櫓、西北隅櫓について公開期間を拡大をしていくということで4400万円を考えているところでございます。
あともう一つは、堀の活用に係る調査といたしまして、名古屋城の水堀における船の活用等について必要な調査を行うということで、100万円を予算として計上いたしました次第でございます。

「中川貴元の発言」
そうすると、今度のこの4月から8月までの5カ月間は1時間延長すると、こういう理解でいいですか。

「加藤課長の発言」
委員御指摘のとおりでございます。

「中川貴元の発言」
じゃあ、(2)で1億2400万円かけた民間事業者と連携したイベントですけど、この民間事業者はもう決定されているのか。それか何か公募か何かをしていくのか、どういう予定ですか。

「加藤課長の発言」
この事業者につきましては、事業の提案をいただくべく公募していくというものでございます。

「中川貴元の発言」
いつぐらいの時期にどういう形でおやりになられますか。

「西野所長の発言」
公募につきましては、今、年間を通じてイベントを委託する分、これについては早々に公募をいたしまして、早くから年間を通じてイベントできるようにしたいと思っています。それから、イルミネーション、これは新しい試みとしてイルミネーションなどの夜の魅力を高めようと、こういうものにつきましても、これはこれとして単独でまた別途、秋ごろになろうかと思いますが、公募をいたします。
それともう一つ、冬の閑散期、冬はやっぱり寒くてどうしても人が少なくなる。この天守の閉館の対策でもありますので、冬にお客さんに来ていただけるように、少し屋内施設でイベントをやるということもございます。これも冬に向けて秋ごろの募集ということを考えているところでございます。

「中川貴元の発言」
そのイルミネーションというのは大体何月から何月のイメージですか。

「西野所長の発言」
11月から2月ぐらいを今予定しております。

「中川貴元の発言」
3番の隅櫓の公開4400万円で、まあまあの金額かなと思うんだけど、どうしてこういう金額になる。公開プラス何か、例えば説明の方つけるとか、何かそういうようなことが行われるわけですか。

「西野所長の発言」
隅櫓の公開に当たりまして、今までは隅櫓を公開するときは短期間でしたけども、常時公開しようとするとやはり消防設備を付加しなきゃいけないというふうなことや、上がっていただいたときに落ちたりしないように手すりをつける。それと今、委員御指摘のありました案内誘導のスタッフを委託すると、そういった費用がかかるということでございます。

「中川貴元の発言」
それから、4番目のこの堀の活用、これ局長からも前に御答弁をいただいたものでありますが、これが100万円と、何か少ないようにも感じないでもないんですけれども、これはどこかの民間に丸投げするわけですか。

「西野所長の発言」
民間の委託を予定しておりまして、その中で他都市の先行事例の調査などを中心に調査してまいりたいと考えております。

「中川貴元の発言」
これは、100万円でその調査ができる。要するに他都市を調べるという程度のものですか。というのは、とても、堀の活用というのは、とてももしこれが本当に実現するとすればとても大きな事柄でメーンになろうかと思うので、ぜひこれはやっていただきたいなと思うんですね。で、この程度でいいのかと。

「西野所長の発言」
委員御指摘のとおり、この事業が実現しますと非常に大きな魅力になるというふうに考えておりまして、金額は少ないですけれども、他都市の調査と、それから史実、江戸時代にこの堀がどういうふうに使われていたかという史実をさらに調査をする。それをもって文化庁にこういった事業を認めていただこうということでございますので、ここの予算で行ったことをもとにしっかりと説明していって実現に向けてまいりたいというふうに考えております。

「中川貴元の発言」
これ最後にしますね。
 この堀の活用は、具体的にはどんなイメージを持っていらっしゃるのか。そのイメージに基づいて多分調査もしていく必要があろうかと思うんですけど、他都市は他都市でいいんですが、本市は本市でどんなイメージを持っていらっしゃるのか、最後にお答えをいただきたいと思います。

「西野所長の発言」
今申しました史実を調査いたしまして、藩主がこういうふうな動きでこの堀の中を動いていましたよということを一つベースにしながら、名古屋城の堀から見たいろんな見どころなどをガイドをして楽しんでいただくと。今のところはそういうふうなイメージで考えております。

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