令和元年10月1日 経済水道委員会

【案件】

・付議議案審査

(質疑〔市民経済局、観光文化交流局〕)

・令和元年認定案第1号 平成30年度名古屋市一般会計歳入歳出決算の認定について

・同第6号 平成30年度名古屋市市場及びと畜場特別会計歳入歳出決算の認定について

・同第7号 平成30年度名古屋市名古屋城天守閣特別会計歳入歳出決算の認定について

 

「中川貴元の発言」

それでは、僕も名古屋城のバリアフリーの検討調査についてお尋ねをします。資料は結構ですので、やり取りで結構です。

この10ページに載っているのが1800万円余、これをもう少し、今、江上委員にも駅、バス停からのルートだとか、あるいは天守閣のバリアフリーの話だとか言われましたけども、この内訳を言葉で結構ですから、もう少し御説明をいただきたいのと、あわせて不用額があれば、まずお願いします。

 

「森本主幹の発言」

平成30年度のバリアフリー検討調査の内訳ですけれども、先ほど申し上げました名古屋城全体のアプローチの関係の検討調査に関しましては360万円余、そして名古屋城の天守閣のバリアフリー技術の予備調査として95万円余、それから資料作成として1290万円余の内訳です。プラス、バリアフリー検討会議、こちらの謝金、旅費、お茶代、会場費、こういったものがありまして、これらを合わせますと52万円余ということです。

そして、不用額についてですが、2000万円の予算に対して194万7562円の不用額が出ています。執行率としては90.3%です。

以上でございます。

 

「中川貴元の発言」

この資料作成費は、何についての資料作成費になるの。1200万円余、何になりますか。

 

「森本主幹の発言」

資料作成の中身なんですけれども、これにつきましては、木造天守閣のバリアフリーの国際公募にかかわる資料作成になりますけれども、この中でその前段の予備調査を経て、その課題等を踏まえまして、公募要項とか要求水準書、そして様式、審査基準などのそういった素案をつくったものでございます。

 

「中川貴元の発言」

そうすると、いわゆる新技術に関係するものは、その予備調査の90何万円とそれから資料作成の120万円と、大別するとその二つで、約200万円余という計算でいいんですか。その新技術に関することです。

 

「森本主幹の発言」

済みません、金額をちょっと訂正させてください。

今の中川委員おっしゃった予備調査が95万円余、そして資料作成のほうが1290万円余です。

この2本が、特にこの国際公募にかかわる検討調査として使わせていただいた額になります。

 

「中川貴元の発言」

そうすると、新技術に関連するものは1400万円前後と、弱という理解でよろしいですね。

 

「森本主幹の発言」

はい、委員おっしゃるとおりです。

 

「中川貴元の発言」

この新技術について、エレベーターのバリアフリーで設置する、しないということとは別の次元で、この新技術というものを考えていくべきだと僕は思いますが、エレベーターのありなしにかかわらず、この平成30年度は、新技術についてのこれら約1400万円余を執行されたとこういう理解でいいですか。

 

「森本主幹の発言」

はい、委員のおっしゃるとおりです。

 

「中川貴元の発言」

そうすると、エレベーターのつける、つけないの是非ではなく、あくまでもこの新技術を模索していくんだと、こういうことの予算であったし、その執行であったということでありますね。

今、皆さんからお借りしたこの新聞を読まさせていただくと、新技術の国際コンペの時期を見直すことがわかったと。それは新天守の完成時期が見通せなくなり、採用した新技術が陳腐化することなどを懸念したと。公募の開始も当面見送ると、こういうことになっていますが、そうなるとこの平成30年度の1400万円余というのは水の泡というのか、水泡に帰すというのか、これはもう全く意味のなかったことになるのか、どういうことになりますか。

また、この報道の真意を合わせて教えていただきたい。

 

「佐治所長の発言」

まず、最初に延期というような報道の背景から、ちょっと御説明させていただこうと思います。

実は、新聞記事掲載のきっかけにつきましては、ことしの話でございますけど、9月14日に開催されました障害者団体主催のシンポジウムというのがございました。そこの中で、名古屋城エレベーター問題の今とこれからという、そういったテーマのパネルディスカッションが行われまして、そこの説明、質疑応答につきまして、当日参加されていました記者のほうから取材があったということでございます。

新技術公募の開始時期につきましては、8月29日に市長が公表しました木造天守閣竣工時期の延期に伴いまして、全体スケージュールの見直しを踏まえて、慎重に検討するということを局の中で議論していたということもございましたので、このシンポジウムの際にはその旨の発言をしたことが報道の内容につながったというように考えているところでございます。

この関係で、平成30年度の事業をとめるということではなくて、引き続き公募に向けて、今、準備をしておりますので、平成30年度の調査につきましては今年度の公募の開始に向けて準備することに生かしていくという、そういう趣旨でございます。

 

「中川貴元の発言」

そうすると、ちょっとよくわかりづらかったですけど、予定どおりというのか、例えば今年度は、その新技術については幾らの予算をつけて何をしようとしていらっしゃるのかを教えてください。

 

「森本主幹の発言」

今年度は4000万円ほど予算をいただいておりまして、現在、コンサルタントに協力をいただきながら、この公募の準備を進めているところです。

今回、このような報道になってしまったきっかけが、私、当時パネルディスカッションで発言をしているんですけれども、やはり慎重に構えたという部分がこのような表現になってしまったのは、おわび申し上げます。

しかしながら、このことに先般、市長のほうに確認しても、そういったスケジュール感を持って一刻も早く進めたいという考えもきちんとわかっておりますので、少なくとも今年度中にはと考えております。

ごめんなさい、それでもう一つちょっと申し上げたいんですが、今年度、私このポストが新しくできまして、つかせていただきました。特に障害者団体とは昨年度来、非常に困窮したというか硬直した状態だったかと思います。これに対して、足しげく障害者団体と対話をしまして、現在、全体の会議でも話させていただけるようにもなっておりますし、またワークショップなる審査基準を一緒に決めましょうという、そういったワークショップも一緒にやらせていただいておりますので、そういった障害者が一緒に考えていきたいといったことも踏まえて、早く進めていきたいなと考えております。

 

「中川貴元の発言」

もうちょっとわかりやすく的確に教えていただきたいんですが、要はこの平成30年度に計画をしていたことが今、今年度につながっていて、それは今、お話しされた今年度中にはという意味がよくわかりませんが、今年度中に何をしたいんですか。

 

「佐治所長の発言」

現在、公募要項の作成などの準備作業をしているところでございます。これらの公募の準備が整った段階で、市の庁内PTと呼んでおりますが、天守閣バリアフリー検討会議、それから有識者の会議などの検討を経まして、できるだけ早い段階で公募を始めたいというふうに考えているところでございます。

できれば今年度中ということで、考えているところでございます。

 

「中川貴元の発言」

もう一方では、採用した技術が陳腐化することなどを懸念という表現もありますけれども、これはどういう意味でしょうか。これの真相は何でしょうか。

 

「佐治所長の発言」

技術革新につきましては、さまざまな分野で日進月歩の進化を遂げているということは御存じのとおりだと思います。

ただ、一方でできるだけ早い段階で技術開発に取り組めば、課題を克服するための新たな研究という、そういったことにつきましても、成果が及んでまいります。開発に十分な時間を確保できるだけでなく、開発の過程においても、新たに開発された新技術を盛り込むということも可能になってくることが期待されますので、技術の陳腐化ということにつきましては、現在では考えていないというところでございます。

 

「中川貴元の発言」

これ結局のところ、この木造につきましては、目標年次の変更を余儀なくされたわけですね。これは少なくとも2022年ではなくなった。

ただ、これは5年以内にできるのか、5年を超えるのか、あるいは5年以内にできるのかは、これはまだ正式にはスケジュールも決められていないし、これから石垣部会の皆さん、文化庁の皆さんと今まで以上に丁寧に議論をしていく中で決まっていくことですね。

そうなると、この新技術というのは、エレベーターの設置をする、しないとは別の次元で、今、所長がいみじくも言われた技術は日進月歩です。したがって、これはコンペの時期を見直すとかということよりも、その目標年次が定まらない以上、毎年のようにという表現がいいかどうかわかりませんが、常に完成に向けて新しい技術を公募していくスタンス、一度公募してしまって決定してしまったら、もうそこで終わりになってしまうと思うので、この公募して決定してしまうことがいいのか、あるいは平成30年度からこうやってずっと予算つけて準備してきているわけですから、新しい技術を完成間際まで模索をしていく、例えばですけれども、市民経済局と一緒になって新しい技術を常に公募していく、それが例えば毎年1回公募していく中で広く市民の皆さんにも、今ちょうど名古屋城の隣でエレベーターのあれつくっているじゃないですか。

例えばですけれども、ああいったところでも今現在の技術はこういうものがあるんだということを、広く市民の皆さんに見ていただくということも、一つの名古屋城に対する関心を広めたり、あるいは新しい技術に関心を寄せていただいたりというようなことの相乗効果を狙っていくのも一つではないのかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。

 

「松雄局長の発言」

この技術でございますけども、もちろん当初は、名古屋城の障害者の方もやっぱり高くまで上がっていただきたいというところから始まったことは事実でございますけれども、市長もそんな小さい了見でやっているなと、やっぱり障害者の方々が例えば名古屋城だけじゃなくていろいろなお城があって、やっぱりバリアフリーの壁があって上れないと、あるいは御自宅でもそうですし、そういうバリアフリーの壁があるとこたくさんあるものですから、そうしたことをやっぱりこういう世界から公募をすることによって、新しい技術開発をこの名古屋が行って、障害者の方に喜んでいただくようなものをやろうじゃないかといったようなことで、今、始まっておりまして、それは名古屋城の完成時期から見れば、日進月歩でありますから陳腐化するかもしれませんけど、それはまたやりゃええ話でありまして、それは市民経済局さんともやっぱり十分連携をしながら、市民経済局のほうもやっぱり世界に打って出るようなイノベーションをしていこうというふうに私どもはお聞きしておりますので、連携をしながらやらさせてもらえれば、やってまいりたいという心意気で取り組んでまいりたいというふうに思っております。

 

「中川貴元の発言」

ということで、コンペはコンペとしても、常に新しい技術を模索していってほしいなと思います。

以上です。

 

目次
閉じる